「新型グローバル化」で「脱グローバル化」阻止を

「新型グローバル化」で「脱グローバル化」阻止を。 中国の海南省博鰲(ボアオ)で23日から4日間の日程で開催されているボアオ・アジアフォーラム。アジアと新興国の重要対話の場として、「グローバル化と自由貿易の未来に向かって」が今回のフォーラムのテーマとなっている。トランプ米大統領は今や脱グローバル化と保護貿易主義の象徴的な存在となっているが、米国が今日のような世界一の経済大国と貿易大国という地位を築けたのは、ほかならぬグローバル化と自由貿易のお蔭であることを考えると、実に皮肉なことだ…

タグ: ボアオ・アジアフォーラム

発信時間: 2017-03-24 15:03:50 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

英国のEU離脱(ブレグジット)も現実化、今月29日にはEU側へ離脱を正式に通知し、交渉プロセスを開始する。ポピュリズムが台頭する欧州は、今年は「選挙年」に当たり、EU離脱の動きが広がり、EU全体に動揺が及ぶことが懸念される。昨年の英国のEU離脱の是非を問う国民投票が 「ブラックスワン」だったとすれば、今年の欧州選挙年は「ブラックスワンが一斉に飛び立つ」ような混乱を招く恐れがある。

西側諸国は脱グローバル化の台頭という苦境に陥り、欧米の既存の制度はポピュリズムのもとで大きく揺らいでいる。

旧秩序内のパワーがグローバル化のマイナス要因であれば、米国の経済回復は世界の新たな景気循環の原動力にはならず、却ってより一層、保護貿易主義の混乱を引き起こしかねない。世界貿易機関(WTO)の統計によると、2015年10月中旬~2016年5月中旬、主要20カ国・地域(G20)諸国が導入した新たな貿易制限措置はひと月あたり21項目に上った。

世界には新たな秩序づくりが求められており、時流に適したグローバル化が必要だが、その使命を担うものこそ中国ではなかろうか。アジアインフラ投資銀行(AIIB)から「一帯一路」戦略、さらに人民元の国際化に至るまで、中国は世界一の貿易大国および世界第2位の経済大国として、世界経済成長へ30%の寄与を果たしている。

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