世界経済フォーラムのエネルギー工業専門家、エスポン・マクム氏は先ごろ、記者の取材に対し、人々が注目するエネルギー消費のグリーン転換への道を中国がすでに歩んでいるとの見方を示した。世界最大のエネルギー消費国として、中国のモデル転換は世界的な意義を持つとしている。
世界経済フォーラムは先ごろ、「2017年世界エネルギー構造効率指数リポート」を発表。リポートは、エネルギーの安全性、経済促進力、環境持続可能性の3つの指標について、世界127カ国・地域のエネルギー構造と供給能力を評価、ランキングしている。中国のエネルギー構造効率指数は第95位。
リポート執筆者の一人であるマクム氏は、今回も中国のランキングがここ数年とほぼ同じで下位にとどまっているが、実際にはエネルギー構造に非常に大きな変化が生じていると指摘。中国が複数の「5カ年計画」を通じて、エネルギー改革に取り組んでいることは注目に値し、一部ですでに改革の成果も表れているものの、エネルギーシステム全体の改革には比較的長い時間がかかるため、当面は指数が大きく変わることは無く、影響力が発揮されるのも先になると強調した。
中国国家エネルギー局は今年初め、「エネルギー発展第13次5カ年計画」と「再生可能エネルギー発展第13次5カ年計画」を発表。2020年までにエネルギー消費総量規制のほか、構造の合理化を実現し、非化石エネルギー消費の割合を全体の15%以上に引き上げると同時に、石炭消費の割合を58%以下とすることを目指す。