「中国のエネルギー消費構造のうち再生可能・クリーンエネルギーの割合は持続的に増えている」とマクム氏は話した。中国が大気汚染問題に対して低炭素政策を講じたほか、全国統一の石炭市場構築の方針を打ち出し、石炭排出総量とエネルギー消費総量の規制などを実施。また、再生可能エネルギー向け投資を強化した。「中国が再生可能エネルギー分野で進める投資は、他のすべての国の投資総額に相当する」。国連環境計画(PNUE)のリポートによると、2015年の中国の再生可能エネルギー投資額は1029億米ドルで、世界の総投資額の36%を占め、世界トップとなった。
中国は、エネルギー転換を進めるなかで大規模な投資を行い、インフラ施設の建設やエネルギー新技術の研究開発に注力している。マクム氏は、中国が世界のエネルギー技術発展において最先端の位置を占めつつあり、他国と世界のエネルギー転換に貢献し始めたと説明。中国が国際技術協力に積極的に関与するだけでなく、国連気候変動枠組条約締約国会議で打ち出された「ミッション・イノベーション」に応え、自国の技術イノベーション成果として炭素回収・利用、エネルギー貯蔵技術などを世界市場に提供するとの見方を示した。「世界最大のエネルギー消費国として、中国のエネルギー転換の歩みは世界にとって重大な意義を持つ」と評価している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年3月28日