自然に形成された国際貿易、人為的には変えられず

自然に形成された国際貿易、人為的には変えられず。

タグ: 貿易障壁報告書

発信時間: 2017-04-01 16:32:18 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

米通商代表部は火曜日、貿易障壁報告書を発表し、63カ国を名指しで批判した。同報告書は中国について、中国政府の鉄やアルミなどの業界に対する産業政策と財政支援により、過剰生産能力と大量の輸出が生まれ、世界の市場が歪んだと批判した。報告書はさらに、中国の一連のネットワーク・セキュリティ規制を批判し、外国産の情報技術製品・サービスの代わりに現地で生産されたものを用いようとしているとした。

報道によると、米国政府は「国ごと、製品ごと」に貿易赤字の原因を調べる予定だ。中国の他に、米国は日本、ドイツ、メキシコなどの対米黒字大国に圧力をかけている。各国に対する赤字を大幅縮小する奇跡を起こし、米国の雇用機会を創出しようとしている。しかし米国はそのすべてで難航している。

中米貿易を見ると、米国の対中貿易赤字は他国への赤字を上回るが、これは中国の貿易政策によるものではない。中米貿易は大規模であるが、これは中国に経済規模があり、中米経済の相互補完性が高く、互いに必要とするものが多いからだ。両国の貿易に政府間の性質はほとんど含まれず、ほぼすべてが市場の自発的な行為だ。中国は米国の製品に対して、WTOが反対する貿易障壁を設置しておらず、対米貿易黒字を意図したことはない。

中国のインターネット管理には、必要な政治的原則が含まれるが、すべての海外IT企業にとっては平等である。米IT企業は中国の法律と法規を遵守すれば、中国で発展できる。しかし実情はこうだ。多くの米IT企業が中国市場に進出しながら、その一部が中国の関連規定の遵守を拒み、自ら撤退している。さらに一部の企業は中国の条件に従おうとしているが、米メディアから圧力を受けている。「中国に頭を下げた」と批判されることを恐れ、躊躇している。

米国は長期的に中国を「為替操作」と批判してきた。人民元レートが過度に低く設定されており、中国製品の米国製品に対する競争力を高めているという声もある。しかし人民元が現在直面しているのは、元安の圧力だ。中国政府の近年の関連政策は、元安の持続を食い止めようとしている。「中国の為替操作」に信憑性がないことは、米国の多くの人に認識されつつある。

現実的には、米国はすでにハイテク国になっており、ハイテク製品により競争力をつけている。しかし米国は中国に重要技術を輸出することを控え、自国の貿易の強みを強く抑えている。中国が得意とする製品は米国ですでに生産されていないか、生産されていても高コストだ。中米貿易は双方が利益を受ける、自然な流れである。

政治圧力をかけ貿易相手国との赤字を大きく減らそうとするのは、賢明な措置ではなく、奏効しがたい。国際貿易の現状は、民間の各種市場要素によって形成されており、政治的手段による影響は非常に限定的だ。米国は輸出を拡大したければ、外部市場の需要に適応し、供給側の構造改革を行い、各国の消費者が好む製品を作るべきだ。

中国経済はすでに高度に市場化している。中国市場に米国の経済繁栄を促進させたければ、市場の手段により実現するしかない。中米経済・貿易協力の実際の過程は、必ずこのようになるだろう。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年4月1日

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