米国の研究者がタマゴの殻やトマトの皮などの生ごみを使ってゴム充填剤を製造することで、タイヤ製造に必要な幅広い材料を提供することが期待されている。
ゴム充填剤カーボンブラックはタイヤ製造に不可欠な材料で、タイヤ1本に約30%含まれている。充填剤はタイヤの強度を高めるが、弾力性を失わせる。またカーボンブラックは石油化学製品であり、価格と生産量は原油供給量の影響を受ける。
米オハイオ大学の研究者はこのため新たな道を模索。タマゴの殻やトマトの皮などの生ごみを使ってゴム充填剤を製造することを考えた。彼らによると、タマゴの殻のミクロ構造がゴムと結合することで大きな平面が提供されるとのこと。またトマトの皮は高温でも機能が安定。タイヤの性能を高めるとされる。現在研究チームは異なる種類と量の生ごみの配分比率で、その弾力性と耐用性を験しており、同プロジェクトは現在特許申請の結果を待っている段階という。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年4月6日