ロイター通信の4月5日の報道によると、長城汽車はメキシコ工場の建設を検討中で、2つの省を新工場建設地の候補に挙げている。2016年から米国企業はトランプ大統領の制圧下でメキシコ市場から次々と撤退している。
トランプ政権の圧力を受け、フォードは1月上旬、16億ドルでメキシコのサン・ルイス・ポトシ州に工場を建設する計画を取りやめた。一方、中国最大のSUV・トラックメーカーの長城汽車は、メキシコ北部のヌエボ・レオン州または中部のサン・ルイス・ポトシでの工場建設を検討している。工場は2017年に着工し、建設費は約5億ドル、年間生産台数は約25万台になる見通しで、米国とメキシコ市場向けの車を製造する。
長城汽車の役員はメキシコの鉄道会社やヌエボ・レオン州政府と接触し、工場建設について交渉を進めているという。また、同社は米国での工場建設も検討しているが、場所の詳細については発表していない。長城汽車のある役員によると、工場の場所は米国、メキシコ、中国の貿易提携によって決まる。同社の今回の投資計画は、メキシコの米国の貿易と投資に対する依存度を引き下げることになる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年4月7日