中国工業データの上昇は世界経済の回復基調と密接な関係にある。米国、EU経済の上昇傾向が大口商品の価格上昇をもたらし、中国のPPI(生産者物価指数)は過去12カ月で15ポイント以上上昇した。その他、世界貿易も現在、緩やかな回復基調にある。
データ上で見ると、1-2月、企業の利益はおよそ2302.3億元増加し、その増幅比は昨年の12月より明らかに拡大している。これは主に石炭と鉄鋼、原油などの基幹産業の製品価格が急速に上昇した原因による。元来成績の良くなかった中小企業のPMIは今年3月、その収縮幅が大きく縮小した。民間投資は1-2月の上昇率が昨年1年より3.5ポイント加速した。
これを貿易から見ると、1-2月の輸出総額は11%の伸び、一定規模以上の工業輸出売上は昨年12月より4.9ポイント加速した。3月の新規輸出受注指数は継続的に例年同期の比較的高い水準を維持しており、貿易の工業に対する促進機能を説明している。
工業の回復は製造業投資の加速をもたらし、さらに不動産投資の増加、インフラ投資の継続で1-2月の固定資産投資は同比8.9%の伸び、昨年年間より0.8ポイント増加した。さらに貿易の貢献率の増長、第1四半期経済の増大傾向がこのまま加速すれば、GDP増加率は同比で7%前後になる可能性がほぼ確実と見られている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年4月10日