中国国家統計局はこのほど、第1四半期の中国のマクロ経済運営状況を発表した。統計によると、第1四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比6.9%増となった。国民経済は2016年下半期より安定成長を続け、良好な変化が絶えず増加し、主要経済指標は予測を上回り、良好なスタートを切ることができた。
速報値によると、第1四半期の国内総生産は18兆6830億元、不変価格で計算すると前年比6.9%増だった。産業別で見ると、第一次産業の付加価値額は8654億元で3.0%増、第二次産業は7兆5億元で6.4%増、第三次産業は10兆2024億元で7.7%増。前期比のGDP成長率は1.3%となった。
工業生産の成長率が加速、企業の利益は急増
第1四半期の全国の一定規模以上(年間売上高が2000万元以上)の工業付加価値額は前年に比べて実質で6.8%増加。伸び率は前年同期より1.0ポイント上昇、16年通年より0.8ポイント上昇。
1~2月の全国の一定規模以上の工業企業の利益総額は1兆157億元で前年比31.5%増、伸び率は16年通年より23.0ポイント上昇。一定規模以上の工業企業の主業務利益率は5.92%で、前年比0.8ポイント上昇した。
サービス業が急成長、景気指数は高水準を維持
第1四半期の全国のサービス業生産指数は前年比8.3%上昇、伸び率は前年同期より0.1ポイント上昇。うち、情報伝送、ソフトウェア、ITサービス業、交通輸送、倉庫、郵政業は引き続き急成長となり、小売業と宿泊・飲食業は伸び率が大幅に回復した。3月の全国のサービス業生産指数は前年比8.3%上昇、伸び率は1~2月より0.1上昇し、前年比では横ばいとなった。
固定資産投資が安定の中で増加
第1四半期の全国の固定資産投資(農家を除く)は9兆3777億元、前年比9.2%増。伸び率は16年通年より1.1ポイント上昇、1~2月より0.3上昇した。
輸出入が急増、貿易構造は改善
第1四半期の貿易総額は6兆1986億元、前年比21.8%増。16年通年は0.9%減だった。うち、輸出は3兆3268億元で14.8%増、輸入は2兆8718億元で31.1%増、貿易黒字額は4549億元。一般貿易の割合は増加し、第1四半期の一般貿易額は23.2%増,貿易総額の56.2%を占め、前年より0.6ポイント上昇。機械製品は輸出が多く、第1四半期の機械製品の輸出は15.1%増,輸出総額の58.1%を占めた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年4月17日