中国の第1四半期の経済成長率、6.9%をどう捉えるべきか

中国の第1四半期の経済成長率、6.9%をどう捉えるべきか。 第1四半期(2017年1−3月期)の中国国内総生産(GDP)は前年同期比6.9%増となった…

タグ: 経済成長率

発信時間: 2017-04-19 08:30:43 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

国家統計局が月曜日に発表したデータによると、第1四半期(2017年1−3月期)の国内総生産(GDP)は前年同期比6.9%増となった。工業・投資・消費・輸入の4大指標がいずれも好調だった。これは5四半期ぶりの高い成長率で、複数の中国経済専門家は、この憶測に対して慎重な姿勢を維持しているが、中国経済の減速が「底打ちになったのか」という憶測を呼んでいる。

中国経済の運行は全体的に発展の流れを維持しており、発展の質も年を追うごとに改善されている。同時に中国は厳しさを増す国際競争にさらされており、自国の優勢を維持する上で問題に直面している。それでは中国が必要とするのは、どのような成長なのだろうか。

まず、中国の経済成長は世界平均と、大多数の発展途上国及び新興国を上回らなければならない。こうすることで中国が世界全体を追い越す流れを維持でき、先進国との距離が広がらなくなる。

次に中国の発展ペースは、国民生活の改善に十分な資源を提供し、人々の満足度を高め、社会管理を促進するという好循環を形成する必要がある。言い換えるならば、国民が国の発展ペースを「まずまず」と感じれば、このペースは十分ということになる。

それから、発展ペースは実情に合致する必要がある。これはデータ偽造をなくし、さらに維持することに苦しまず、環境の圧力と社会の公平に共に配慮できるということだ。このようなペースの方が持続可能で、成長率の大幅な変動を回避できる。

中国の近年の構造調整は、改革開放以来で最大規模の、最も深い調整とギアチェンジだ。現在までは、非常に成功していると言える。中国のGDPにおける、目先の利益を焦る不健全な要素を大幅に制約し、経済成長の「平常心」を取り戻し、社会の新たな適応性を育んだ。またこれを踏まえた上で、中国は経済大国として、世界の経済成長でトップの位置を維持した。

中国経済は、成長率がある年に数ポイント低下することを恐れない。中国が最も必要とするのは、力強い成長の流れ。それから国内政治によって安定的に保障される発展環境と、経済発展の質向上だ。今年第1四半期のデータによると、中国のサービス業が経済に占める割合が上昇を続けた。消費の経済成長へのけん引力が強化されており、海外貿易や工業という低迷していた分野でも大幅な改善があった。この全体像は、人々に自信をもたらした。

中国の経済発展の全体水準は依然として西側諸国を下回っているため、中国が社会の安定と対外開放を維持し、根本的な間違いを犯さなければ、経済成長率が少し高かろうが低かろうが、世界の先進国を追い抜く流れは確定的だ。そのためGDPの小数点以下の数字は、我々が進歩を蓄積する軌跡と言える。我々は毎回手に汗を握るのではなく、余裕をもってこれを見据えることができる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年4月19日

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