上海国際モーターショー2017の前、上海汽車工業集団は自主開発した自動運転スマートカーの公開テストを実施した。「ブラックテクノロジー」に頼るこのスマートカーは「大脳」となるCPUと「目」となるセンサーを搭載し、自動運転が可能。テストで、同社のエンジニアは自動運転モードに切り替え、手をハンドルから離し、足をアクセルから離し、コンピュータでハンドルとアクセルを自動調整した。自動車は3キロほど走り、途中で曲がる、Uターン、道案内など6つの機能を披露した。
そのほか、栄威(ロンウェイ)・RX5は発売から5か月で販売台数は14万台を突破。予約金を払ってから納車まで2カ月以上かかるが、待ってでも手に入れたい「ファン」は多い。
自主ブランドのロンウェイは販売車の70%以上がネットワーク搭載モデルで、価格は15~18万元。共同出資のメーカーが独占状態の分野で、ロンウェイ・RX5は足場を固め、近年の自動車市場では珍しいネットで人気のモデルになっている。
近く発売されるロンウェイ・i6 16TもRX5と同様にスマートネットワークを搭載し、支付宝(アリペイ)を全面的に導入。ドアを開けるとまず「今日は雨です。傘を持っていますか」と知らせてくれる。エンジンをかけると点検が始まり、問題があるとドライバーに知らせ、確認後にインターネット予約、情報伝送、価格比較などの一連の動作を自動で行う。ルート選択時には実際の道路の混み具合を総合的に判断し、普段よく走るルートを優先的に表示する。よく行くカフェの前を通ると、「もうすぐカフェに着きます。ラテを注文しましょうか」という音声が流れ、最新の販促イベントを告知する。注文、支払い、配達通知なども行い、指定の場所に着いたらドライバーは車を降りずにドリンクを受け取るだけでよい。
上海モーターショー2017で、創設まもない電気自動車メーカーの蔚来汽車(NextEV)は中国初登場となった。今回のモーターショーで、蔚来はフォーミュラEやニュルブルクリンク北コースなどの世界的に有名なレースで優秀な成績を収めたEVスーパーカー「EP9」、「第2のリビングルーム」をコンセプトとした「EVE」、最新の量産モデル「ES8」を展示し、企業の技術や製造などの面の最新状況も紹介した。 蔚来の創設者・会長の李斌氏は、「フォーミュラEに参加しEP9を発表したのは自社の技術と設計力を検証するためだが、大衆消費市場で認められることで創設したばかりの自動車メーカーは新エネルギー車分野で足場を固めることができる」と話した。7人乗りの純電気SUVであるES8量産モデルは中国の大都市の2人の子供がいる家庭をターゲットととし、ボディ・シャーシはすべてアルミ材を使用しているという。
モーターショー主催機関の1つである上海市国際貿易促進委員会の副会長で上海市国際展覧有限公司の会長兼総裁の顧春霆氏によると、今回のモーターショーには18の国・地域から1000社以上の有名企業が参加し、1400台を展示。うち世界初公開車は113合(外国メーカー30台、中国メーカー83台)、新エネルギー車は159台(中国メーカー96台、外国メーカー63台)、コンセプトカーは56台、外国メーカーのアジア初公開車は44台。展示面積は36万平方メートル超で、国家コンベンションセンター(上海)の13の展示場すべてを使用する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年4月21日