第121回中国輸出入商品交易会(広交会)第1期が19日、閉幕した。今年の貿易発展に、新たな動向はあるのだろうか、企業のモデルチェンジ・アップグレードに新しい流れはあるのだろうか、貿易成長の新たな空間はどこにあるのだろうか。記者は中国経済のバロメーターと呼ばれる広交会で、その答えを模索した。
受注増、広交会で「貿易の春」を感じる
国家統計局がこのほど発表したマクロ経済データによると、中国の今年第1四半期の貿易総額は21.8%増となった。貨物・サービス貿易輸出の経済成長への寄与度は4.2%に達し、プラス化を実現した。
業界関係者は「第1四半期の貿易データが上昇したことには、外部環境の改善が続き、国内経済が安定的に好転しているといった原因がある」と分析した。
床板を手がける米国人経営者のハミド氏が広交会を訪れるのは、今回で20回目だ。ハミド氏は中国で、床板の材料を購入する。「中国で商品を選ぶのは、質が保証されており、価格もその他のサプライヤーを3割ほど下回るからだ」
この変化の原因は、国際市場の回復、それから企業の製品アップグレードの取り組みとされている。