革新・ブランド・サービス、企業の利益創出の「武器」
貿易の大幅な拡大は、中国が近年「動力切り替え、構造調整」に取り組んできたことと関係している。複雑な情勢下、中国の貿易の革新的発展、モデルチェンジとアップグレードのペースが加速している。
深セン市聯創三金電器有限公司は「市場が悪いのではなく、商品が悪いのだ」という信念を持っている。同社はスマート家電研究院を設立した。李暁川総経理は「当社は現在、スマート調理器具を開発中だ。食材に応じ自動的に温度と調理方法を調整し、スマホアプリで制御できる。自分なりのよりスマートな調理を実現する」と説明した。
商品貿易から商品・サービス貿易への転向は、企業の発展の流れになっている。広州五金鉱産輸出入有限公司は以前、主に建材の輸出入を行っていた。昨年末より、「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)沿線国・地域向けに、設計・施工・投融資を含む一体化サービスを提供し、すぐにインド市場を切り拓いた。
同社の劉広麗常務副総経理は記者に対して「当社の利益率は5%未満から15%に上がり、プランのサプライヤーに成長した」と述べた。
商務部のデータは、中国のサービス貿易の急発展を示している。中国の昨年のサービス貿易額は、14.2%増の5兆2500億元にのぼる。サービス貿易が貿易全体に占める割合は、前年比2ポイント上昇の18%に達した。
商務部研究院国際市場研究所の白明副所長は「革新は伝統的な貿易会社に成長の余地をもたらし、新たな発展の原動力を育んでおり、貿易発展の重要な駆動力になろうとしている」と指摘した。