中国原子能工業有限公司、中国原子能科学研究院はイラン原子力生産・開発会社(NPPD)とウィーンで23日、イラン・アラクの重水炉改造プロジェクトについて初の商業契約を結んだ。
中国・イラン両国の企業が今回署名した契約は、主にアラクの重水炉改造のコンセプト設計と一部の予備設計をめぐるコンサルティングサービスに関するものだ。これは同プロジェクトが重要な一歩を踏み出したことを示し、イランの原子力問題包括協議に基づくアラク重水炉改造が実施段階に入ることを意味する。
国際連合ウィーン事務局に常駐し、その他の国際組織の代表を務める史忠俊氏は、中国・イラン企業の契約締結について、「中国側が包括協議の執行について責任を負い、包括協議を断固として支持することを示す」と語る。
イラン側は、アラク重水炉改造プロジェクトの進展を高く評価し、中国側の努力と支援に感謝の意を示し、包括協議を執行していくと強調した。