中国の浄水施設、飲水を安全に
4月23日に撮影された、北京翠湖新水源場に設置されている、碧水源科技公司製の超低圧指向性ナノ濾過膜設備。
飲水の安全、水資源の不足が世界的な問題となっている今日、中関村の「グリーン企業」が一帯一路のチャンスをつかみ海外進出し、中国の技術と経験を世界と共有している。
スリランカの多くの現地人は、原因不明の慢性腎臓病に苦しんでいる。調査によると、不衛生な飲水が重要な要因となっている。中国政府と中国科学院の働きかけを受け、泰寧科創などの中国企業がスリランカを訪れ、飲水安全や汚水処理などの難題の解消に力を貸している。
泰寧科創は1年以上のリサーチと準備を踏まえ、スリランカの4カ所に貯水・浄水施設もしくはモジュール貯水槽を試験的に設置することを決定した。同社国際市場部責任者の門石氏は「現地の働き方はスローペースだが、当社の技術者は毎日最も早く現場を訪れ、最後に退勤した。現地の関連部門も徐々に我々の熱意に打たれ、積極的に協力し、自ら残業するようになった」と話した。
碧水源科技公司は昨年7月、パキスタン・パンジャーブ州と覚書に調印し、独自に開発した膜技術により、同州の水処理技術や給水などのインフラを整備し、現地の村の飲水問題の解決に協力することを決定した。同社は世界最大の、産業チェーンが最も整った濾過膜浄水技術企業の一つだ。同社は現地に適した形で、安全で実用的で信頼できる浄水施設と管理方法をもたらした。
中関村企業が一帯一路沿線諸国に衛生的な水をもたらしたが、重要な競争力を持つのはその技術だ。碧水源科技公司の何願平常務副総裁は「技術があれば自信がつく」と話した。
今や世界に進出する中国ハイテク企業が増えている。これらの企業の規模はまちまちだが、革新駆動型発展という道を選んでおり、相手国に利益をもたらす実務に取り組もうとしている。彼らは自社の技術に自信を持っており、一帯一路に意欲的に参与している。
彼らは「中国智造」「中国革新」と書かれた「中国の名刺」として、世界に進出しようとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年5月12日