一帯一路が提案されてから、ビザ発給要件の緩和、直通便・航空便の増加に伴い、それほど人気がなかった中東、西アジア、北アフリカなどの目的地も、多くの中国人客を受け入れようとしている。
同報告書によると、アラブ首長国連邦を訪れる観光客数は、この3年以上の間に132%増加した。トルコは106%増、エジプトは145%増。動物番組でしか見ることのなかったケニアも66%増となった。
驢媽媽の報告書は、2016年の中国人観光客数(延べ)を基準とし、一帯一路沿線諸国の人気ランキングを作成した。タイ、フィリピン、ベトナム、シンガポール、インドネシア、マレーシア、モルジブ、アラブ、カンボジア、スリランカがトップ10。中国人客の増加率(前年比)が高い国は、ロシア、ブルネイ、ポーランド、チェコ、ハンガリー、ネパール、エジプト、セルビア、トルコ、スロバキアの順。うち中東欧諸国が同ランキングの半分を占めている。
中国国家観光局は、中国が第13次五カ年計画期間中(2016−20年)に、一帯一路沿線諸国に延べ1億5000万人の観光客、2000億ドル以上の観光消費をもたらすと予想した。また沿線諸国から延べ8500万人が訪中し、約1100億ドルの観光消費を創出する見通しだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月16日