グルメも、中国人観光客がますます注目するポイントとなっている。たとえば、ビバリーセンターなど一部の商業施設では、改装前はレストラン、特に中国料理店はほぼ皆無だった。これは、買い物に訪れる中国人観光客にとってかなり不親切な環境だった。中国人観光客は、西洋料理が1日か2日続くだけなら特に問題はないが、それ以上になると、中国料理が食べたくなる。これを踏まえ、ビバリーセンターには改装後、さまざまな飲食サービスが登場し、中国人観光客に対してより良いサービスが提供されるようになった。
中国のオンライン消費とオンライン取引がどんどん発達するにつれて、米国企業もそれに応じた発展が求められている。米国での中国人観光客の消費行動をさらに利便化するため、Eコマース企業と米国の主要商店が協力し、中国人観光客による支付宝(アリペイ)や微信(Wechat)による決済も可能となった。
業者の尹旭氏は、「微信やアリペイによる決済手数料は、中国のクレジットカードやDiscoveryシステムを利用した銀聯カードの手数料より安いし、微信やアリペイのプラットフォームでは、人民元を米ドルに両替したうえで、現地商店の銀行口座から支払うことが可能だ。このようなやり方ならば、中国人観光客は米国旅行の際に、それほど多額の現金を持ち歩く必要はない」と説明した。