業界の研究、投資相談、市場調査を専門とする北京尚普情報コンサルタント有限公司の曹頡プロジェクトマネージャーは、「ほかの店舗と比べて、亜運村店は北四環路にあり、周辺に大型のショッピングセンターが少なく、影響力を形成している。亜運村店の面積は豊台店の倍で、飲食や休憩できるスペースもある。豊台店にはこれがなかった。これは北京でイトーヨーカドーが生き残ってきた理由かもしれない」と語った。
今井誠氏は、亜運村店も利益を計上していないが、社会的責任と長期的な赤字による閉店を考慮した上で残すことを決めたと明かしている。
北京市内の店舗と異なり、イトーヨーカドーは成都市ではモデル転換・グレードアップに重点を置いている。オープン時期の早い春熙店には数年前にZARAと無印良品がテナントに入り、面積はそれぞれ1500平方メートルと800平方メートルに達する。また、飲食店の比率も拡大し、会社員や若者を引きつけ、来店者を増やしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月18日