Gofun出行、TOGO途歌、Car2Shareなど、中国ではカーシェアリングのプラットフォームが続々と登場し、都市の交通の利便性が高まっている。23日、中国交通運輸部(省)科学研究院と北京途歌科技有限公司が共同で発表した「中国一線都市カーシェアリング利用分析報告」によると、自動車1台をシェアすると、自動車13台の購入を減らすことができるという。また、一線都市のうち、カーシェアリングの利用頻度が最高だったのが北京で、利用1回当たりの走行距離が最も長いのも北京だった。シェアリングカー1台当たりの利用回数は1日平均5.1回で、1回当たりの走行距離は20キロだった。北京日報が報じた。
2016年、中国の自家用車の運転免許所有者は3億人を突破したのに対して、自家用車の所有台数は1億6500万台と、免許は持っているものの車はないという人が増加している。また、駐車スペースが不足していたり、駐車料金が高騰したりしていることも、中国の一線都市の自動車所有者の悩みの種となっている。16年末の時点で、中国一線都市では、5564万台分の駐車スペースが不足しており、都市の駐車スペース不足はさらに深刻化している。
前出研究院の専門家によると、「カーシェアリングは現在、中国の都市交通において、車の分野では、公共バス、タクシー、自家用車に継ぐ位置を占めるようになっている。 TOGO途歌のビッグデータを基に分析を行ったこの報告は、カーシェアリングのユーザーのうち、男性が8割を占めている。年齢別でみると、80後(1980年代生まれ)、90後(90年代生まれ)が主力。80後は通勤のために、90後は旅行や街乗りのためにカーシェアリングを利用している。その他、免許を取得して6年以下のユーザーが最多で、全体の56%を占めている」。