現在、第二段階までは実現している。つまり中国は、アメリカのGPS、ロシアのグロナスに次いで3番目の自主開発衛星測位システムを有する国家となっている。では、中国の北斗は現在、どのような水準に達しているのだろうか。 中国衛星測位システム委員会の王力主席は同会議で、「北斗システムは現在、アジア太平洋地域のユーザーに安定して信頼性の高い位置情報サービスを提供している。15機の衛星は軌道を安定飛行しており、5機の新世代北斗衛星も軌道調整をすませ、間もなくネットワーク業務に加わる」と述べる。
これについて冉承其主任はさらに詳しく説明する。「北斗1号に比べて北斗2号のシステム性能は進歩した。2016年に2機のバックアップ衛星を軌道に乗せたことにより、測位精度は10メートルから8メートルに向上した。中国自主開発の“メートル級快速ナビゲーション北斗チップ”が正式に運用を開始したことで、北斗システムのアプリケーションは“メートル級ナビゲーション時代”に入った」。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年5月25日