連平氏は、この1年の情勢から見て、中国製造業PMIは上昇後に反落するという特徴があると指摘。4月と5月は年初来の低水準にあり、昨年10月並みの水準だとしている。これまでの製造業の生産サイクルを見ると、4-6月は上半期の繁忙期にあたるはずだが、今年は盛り上がりに欠けたことから、経済成長がやや鈍化している可能性があるとみている。
海通証券チーフエコノミストの姜超氏も、「4月の工業企業の売上、利益はいずれも減少したが、5月の製造業PMIは短期的に横ばいとなった。需要、供給、価格はいずれも横ばいのなかで低下傾向が見られた。産業別では、5月に入ってからも川下需要が依然として低迷、川中の生産も減少傾向であることから、経済が急激な上下動から緩やかな減速傾向に移行しつつあることがわかる。現在の在庫回転サイクルは既に終わりに近づいており、今後は需要の低下に伴い、経済も減速傾向が続くはずだ」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年6月1日