中国国家観光局が5月30日に発表した≪2017端午節休暇観光市場総括≫(以下、≪2017端午総括≫と略)によると、2017年端午節休暇期間の全国受入旅行者数は合計で延べ8260万人、観光収入は337億元に上った。記者が端午節のデータをまとめたところ、今年は海外旅行ブームが続き、なかでも「一帯一路」周辺観光が人気を博したことに気づいた。国内旅行市場もピークを迎え、家族旅行が新たな目玉となった。消費については、一人当たり消費額が2000元近くに上り、昨年に比べ2倍となった。
今年の端午節は海外旅行が大きく盛り上がり、≪2017端午総括≫は出入国団体システムをもとにして、連休中の海外旅行者数が合計で延べ271万人と、前年同期に比べ7.2%増加したことを明らかにした。多くの人々が有給休暇を使い、5月31日、6月1日、6月2日の3日間に端午節(3日間)と週末2日の休日を合わせ、計8日間の長期旅行に出かけた。
『同程旅遊(LY.com)』の端午小連休予約データによると、バンコク、バリ島、プーケット島、東京、大阪、ボラカイ島、ニャチャン、サイパン島、パリ、モスクワが連休中に最も人気の高い渡航先となった。「一帯一路」ブームの影響を受けて「シルクロード観光」が急速に過熱し、ロシア、ポーランド、ハンガリー、チェコなど東欧ルートの旅行ニーズも小幅に上昇。ロシア7日間の旅、ドイツ・オーストリア・ハンガリー・チェコ・スロバキアの5カ国周遊などは、いずれも非常に人気の高い欧州観光ルートだった。全体的に、端午節の欧州観光ニーズは「五一(5月第1週目の連休)」を大幅に上回った。