中国の李克強総理は6月初めにベルギーを公式訪問する。評論家によると、今回の訪問は中国とベルギーの全方位的な友好協力の拡大につながり、両国の関係が新たなステップに進むことを促す。「欧州の心臓部」とされるブリュッセルでは中国の原動力に期待が高まっている。
中国とベルギーの関係は、よく「政経双熱」という言葉で大きくまとめられる。両国の関係は長い歴史と現実的な基盤の上に成り立っている。ベルギーは、中国での投資や中国への先進技術の輸出、中国向け政府融資の提供、中国との産業投資ファンドの設立などに最も早くから関わってきた西側諸国の1つだ。両国政府はこの関係について「歴史上で最も良好な時期にある」としている。なかでも、2014年に全方位友好協力パートナーシップを結んで以来、両国関係は力強く発展している。
公式日程によると、李総理はベルギー訪問期間中にフィリップ国王、ミシェル首相と会談する。両国首脳は、中国とベルギー・欧州との関係、両国が共に関心を寄せる国際問題などについて意見を交わす。李総理とミシェル首相は、吉利-ボルボの新車展示会に出席し、一連の協力文書の署名を見届ける予定だ。