ベルギーはよく「小国の大きな港町」と形容される。欧州北西部の要として、独、仏、英、オランダなどの経済大国に囲まれている。人口は世界の総人口の0.2%にも満たないが、世界の輸出入貿易のシェアは3.2%に達する。首都ブリュッセルはEUの本部が置かれているため、「欧州の心臓部」と呼ばれている。
中国・ベルギー両国は注目の「一帯一路」構想で協調する。2016年9月8日、青海省西寧からアントワープ港に向かう「中欧班列」(中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車)の最初の列車が44個のコンテナを積んで出発した。所要時間は、従来の海上輸送と比べて約40日間短縮された。ベルギーのゼーブルッヘ港はしばらく前に対中自由貿易区を建設。今年5月から中国とゼーブルッヘ港間では毎週3-4往復の中欧班列が運行する。中国はベルギー・アントワープ港にとって第3のゲスト国となっている。
政策上の意思疎通、インフラの相互連結、貿易の円滑化、資金の調達、民心の意思疎通――。ベルギーのスマーフやタンタンなどの物語は中国でもよく知られ、中国からベルギーに渡ったパンダの星徽(シンフイ)と好好(ハオハオ)はベルギーでスーパースターとなった。ベルギーのペリダイザ動物園ではパンダの赤ちゃんが無事に生まれた。「天の宝物」を意味する「天宝」と名付けられ、両国の人々の友好のシンボルとなっている。