政府投資の規模は一体どれくらいなのだろう?国家発改委マクロ経済研究院の元副院長だった馬暁河氏によると、2016年の社会全体の固定資産投資は60.6兆元で、うち民間投資が3分の2を占め、残りが国有投資となる。国有投資のうち、政府投資の比率は15%前後、数兆元規模にのぼるという。
政府投資条例の発表により、政府投資の法に基づく管理レベルが大きく向上するのは確実だ。これは政府の投資方針の適正化や、科学的な政策決定の促進、投資効率の向上に重要な意義を持つ。
馬暁河氏は政府投資の今後の方向性について「政府投資は科学技術革新関連産業の発展を重視すべきだ。特に実体経済の発展に必要な核心的、基礎的分野の発展を重視すべきだ。伝統産業の改造、新興産業の成長などを含め、国家の支援が必要だ」と指摘する。ただし、「投資のプロセスで、市場と政府の関係を如何に調和させるかが大きな課題だ」としている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年6月1日