スイスのローザンヌ国際管理発展学院が1日に発表した「2017年世界競争力年報」によると、評価対象となった世界63の経済体のうち、香港地区が2年連続で、「世界で最も競争力ある経済体」に選ばれた。香港地区に続く第2位から第4位は、スイス、シンガポール、米国だった。人民日報海外版が報じた。
「2017年世界競争力年報」では、「経済パフォーマンス」、「政府効率」、「ビジネス効率」、「インフラ整備」の4指標にもとづき、各経済体に対する評価が行われた。香港地区は、「政府効率」と「ビジネス効率」で世界トップを維持。「インフラ整備」では順位がやや上昇したが、「経済パフォーマンス」の順位は第5位から第11位に落ち、2016年の香港地区の経済成長が、国際情勢の影響を受けてかなりペースダウンしたことが反映された。
香港特区政府財政司の陳茂波・司長は、「香港地区が昨年、首位に返り咲いたのに続き、今年も『世界で最も競争力ある経済体』の首位に選ばれたことは、きわめて光栄なことだ。この結果は、香港地区に対する高い評価を裏付けている」コメントした。
ローザンヌ国際管理発展学院が毎年発表している「世界競争力年報」は、経済体の競争力評価報告の中でも世界で最も権威ある報告の一つである。同学院グローバル競争力センターのブリス・センター長は、「ランキングは政府と企業の効能と関係がある。上位にランクインした経済体は、ビジネスを取り巻く環境がより友好的かつ開放的であることを示している」と指摘した。
「人民網日本語版」2017年6月3日