BRICSの新開発銀行のカマト総裁は現地時間1日、今後2年間で中国に16億ドルを投資することを明らかにした。中国新聞社が伝えた。
カマト総裁はサンクトペテルブルク国際経済フォーラムの会期中である同日、新開発銀行がすべての加盟国のプロジェクトを審査中と記者団に明かした。同行は今年、各国に25−30億ドルを投資する。この数値は前年比で大幅に増加している。
カマト総裁によると、新開発銀行は今後2年間で、ロシアで10件以上のプロジェクトを実施し、今年はそのうち少なくとも2件以上に投資するとし、極東のプロジェクトは、同行の優先投資先となっているとした。
また、カマト総裁は、新開発銀行は今年、中国向けの投資リストを大幅に拡充し、より広い範囲をカバーすると述べた。これらのプロジェクトには風力、都市建設、環境保全などが含まれる。投資総額は16億ドルで、うち一部のプロジェクトは今年中に実施に移されるということだ。
BRICS構成国の中国、ロシア、ブラジル、インド、南アフリカは2014年7月、BRICS諸国と開発途上国のインフラ融資を目的とする新開発銀行を設立した。同行は現時点で、すべての加盟国の優先投資先を設定している。
「人民網日本語版」2017年6月2日