閉幕したばかりの広東省第12回党代表大会で胡春華同志の行った報告は、「開放型経済の新体系の構築加速」「粤港澳(広東・香港・マカオ)大湾区の共同構築」「広東自由貿易試験区のハイスタンダードな建設」「革新駆動発展戦略のさらなる実施」などの重大な政策措置を明確に打ち出した。このうち「ハイレベルに対外開放された中心的ゲートウェイを構築し、広東・香港・マカオの高度協力模範区と都市の新たな中心を建設する」は、広東省第12回党代表大会が横琴自由貿易エリアに与えた発展の使命であり、横琴の未来の発展に方向を指し示し、新たな力強い原動力を注ぎ込むものとなった。
横琴新区党委員会書記で管理委員会主任の牛敬氏はこのほど、記者の取材を受け、広東省党代表大会の精神の実施を貫徹し、「ハイレベルに対外開放された中心的ゲートウェイ」を構築するための横琴新区の今後の新たな構想と新たな措置について具体的に語った。
――「ハイレベルに対外開放された中心的ゲートウェイ」をいかに理解するか。
「ハイレベルに対外開放された中心的ゲートウェイ」とは、広東自由貿易試験区の取り組みに対する春華書記の総体要求だ。その中身は「3センター、1都市」、すなわち海運センター、金融センター、貿易センター、ハイレベルな都市センターだ。
「3センター、1都市」の要求に対しては、3つの自由貿易エリアにはそれぞれ重点があり、横琴は、「ハイレベルな都市センター」の建設に力を入れ、粤港澳大湾区というチャンスをつかみ、ハイレベルな都市センターをマカオとともに建設するべきだと考えている。
――省党代表大会の報告では、高い競争力と自主性を備えた開放型経済新体制の構築を加速する必要性が指摘された。横琴はこの面でどのような計画を持っているか。
横琴は、対外開放で生まれながらのアドバンテージを持っている。横琴新区の設立と自由貿易試験区の設立は、対外開放と改革深化、香港・マカオとの高度協力の強化という使命を横琴に負わせた。開放が改革を促し、改革が発展を促す。横琴は、開放によって革新と改革をリードしていく。開放は横琴の最大のアドバンテージであり、広東の最大のアドバンテージでもある。開放を通じて、我々は、体制やメカニズム、行政管理の短所や弱点をチェックし、改革を深め、ハイスタンダードな国際ルールに照らして、新たな開放型の体制やメカニズムを形成し、企業に奉仕し、投資者に奉仕する。開放型経済新体制の構築の面では、横琴の重点は、粤港澳大湾区戦略をめぐって、ベイエリアの重要な結節点と要地をマカオとともに打ち立て、開放度が最も高く、体制・メカニズムが最も柔軟で、企業の経営コストが最も低い市場化・国際化・法制化・便利化されたビジネス環境を形成し、企業の要素コストと取引コストをできるだけ下げることにある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年6月7日