中国建設銀行は6日、2016グルーバル人民元国際化報告を発表した。人民元の国際化がここ数年の高速成長期から安定成長期に入ったとしている。
調査の範囲は中国、英国、スイス、チリ、香港、シンガポールなどの210の企業・金融機関の財務部門に及んだ。理由は定量分析を通じて企業の正確な意思決定に参考とするため。
報告書によると、2016年オフショア人民元預金を保有する企業は引き続き増加傾向を示し、2015年の33%増から2016年の51%増となった。海外で人民元外貨取引を行った中小企業は14%増から49%増となった。
対象企業の52%が人民元を使用して国際貿易決済を行ったと回答。40%の企業がオフショア人民元を使用して資金調達を実施した。また半数を超える企業が中国銀行間債券市場に参加することに関心があると回答。25%の機関投資家が人民元ポートフォリオを増加させると答えた。