「総理コーヒー」と「中国製造2025」、驚くべき化学反応
「総理コーヒー」と「中国製造2025」、驚くべき化学反応。
タグ： 総理コーヒー 中国製造2025
北京市中関村創業大街の3Wカフェには、「総理コーヒー」という2年間も売れ続けている商品がある。この創業カフェに入ってすぐの所に飾られている写真は、李克強総理が2015年5月7日にここを訪れ、若手創業者らとコーヒーを飲みながら会話する光景を記録している。
李総理が創業大街を訪問した喜びは翌日、「一杯のコーヒーの力」と表現された。
3Wカフェは現在、深セン市や広州市などの10都市に支店を広げている。「総理コーヒー」は全国の多くのイノベーター・創業者に力をもたらしている。この革新・創業の力は目にできるものであり、実体経済、特に製造業のモデルチェンジとアップグレードの高い将来性を示している。
国家工業情報安全発展研究センターはこのほど、中関村創業大街の3Wカフェ、創投圏、連想之星、黒馬全球路演中心など革新・創業段階の異なるチームを訪問し、リサーチを行った。その結果によると、革新・創業インキュベーションモデルは、製造業の革新のアップグレードと高度に合致している。革新・創業インキュベーターは業界の選択、プロジェクトの承認、成果重視、育成方法、実践・PR、回転率、政策支援という「七位一体」の効率的な運営により、革新・創業を製造業の革新とアップグレードをけん引する新たな原動力に急成長させている。
説得力のある2つのデータがある。中関村創業大街では1日平均1.7件の創業プロジェクトが誕生しており、うち製造業が1.3件で76.5％を占めている。全国革新・創業プロジェクトの資金調達額は昨年、約539億6000万元に達した。うち製造業の割合は72.5％。
さらに重要なことに、各種スペースに常駐する革新・創業企業及びチームは昨年、全国で4万9000以上にのぼり、知的財産権取得件数は7万9000件となった。うち製造業関連の知的財産権は、6万6000件で83.5％を占めた。またこの4万9000の革新・創業企業及びチームが、全国製造業と直接行った創意・商品連結の割合は、全体の92.3％を占めた。
これは紛れもなく、李総理が何度も強調している判断を十分に証明している。「インターネット＋革新・創業＋中国製造2025」という結びつきにより工業革新を促し、「新工業革命」を生むというのだ。
李総理は2年前に中関村創業大街を訪問した際に、創業サービス機関の連想之星を視察した。ここで7年間に渡り、ハイテクベンチャー中小企業の600人以上のCEOが無料研修を受けていたと知ると、李総理は「我々は大きな物質的富を築き、さらに多くの物質的富を創り出す人物を育成した。人は最も貴重な富であり、人への投資は最大の投資だ」と称賛した。
連想之星は現在、科学技術、通信、医療・健康などの、ハイエンド製造業の人材への投資に特化している。ハイエンド製造業は、多くの革新・創業インキュベーターと投資家から注目されている。
以前パソコン売り場で知られた北京市の中関村は現在、世界のハイエンド製造業の製品が集まる場となっている。中関村創業大街が昨年インキュベーションに成功した国際製造業革新・創業プロジェクトのうち、米国の「5D Robotics」スマート交通システムは感度と精度の世界的な進展を実現した。英国のMedical Realities社は、人工知能技術と外科手術を一体化し、優秀な外科医を育成する新しい道を切り拓いた。
「一杯のコーヒーの力」は、変革の無限の力を生み出す。李総理が「改革と革新によりメイド・イン・チャイナの新たな長所を築き、モデルチェンジとアップグレードによりミドル・ハイエンドへの発展を促す」と指摘した通りだ。
「中国網日本語版（チャイナネット）」 2017年6月10日
 |
|
 |
コメント数:0最新コメント
一覧同コラムの最新記事
