AIIBの提唱国であり最大の出資国でもある中国は、「AIIBの設立や今後の政策決定、管理運営のプロセスについては、共に協議、共に建設、共に享受の原則を貫く」と、改めて強調した。AIIBはすべての加盟国のものであり、アジアと世界全体のために尽力する。AIIBは世界銀行など多国間金融機関と広く協力しており、2016年の融資だけを見ても9件のうち6件が協調融資となっている。
AIIBは今回の年次総会で、「アジアの持続可能なエネルギー戦略」を発表。AIIBが承認する全てのエネルギーインフラプロジェクトはCO2排出量が少ないものでなければならないと提起し、加盟国の低炭素社会への移行を助ける方針を示した。米国が「パリ協定」離脱を表明するなか、このような行動は大きな意義がある。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)の気候変動専門家であるニコラス・スターン氏は、「この戦略は時宜にかなっている」と指摘。融資分野で専門家が増えれば、低炭素社会の実現という目標実現へのチャンスも拡大するとみている。
拡大し続ける「友人の輪」、目覚ましい業績、筋の通った発展理念――、AIIBがグローバルガバナンスで発するシグナルに、世界が共鳴する。AIIBは希望と信頼を満載して力強く帆を揚げる。アジアと世界の人々のために多くの発展機会を創出するとともに、グローバルガバナンスに新たな息吹を吹き込む。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年6月19日