わずか4年で、中国では5564万人が貧困から抜け出した。2016年だけでも、1000万人以上が貧困脱却を実現した。向こう3年で更に4335万人が貧困を抜け出す見通しだ。「世界の貧困削減の取組で最大の功労者は中国だ。中国の顕著な功績は経済発展の賜物であり、政府の改革への取組と切っても切り離せない」と米ハフィントン・ポストが報じた。
中国の状況に即した的確な貧困対策は世界を驚かせた。「中国政府は2020年までに貧困を撲滅し、小康社会を目指すことを決定し、それに対して自信を持っている。中国はここ4年で、5500万人の貧困脱却に成功した。また、『的確な貧困支援』という理念を提起し、インセンティブ制度と政策を組み合わせたやり方で目標を実現した」と、パキスタン・オブザーバー紙が報じた。
このほか、中国の医療、教育、雇用、住宅などでの対策も注目される。英ガーディアンによると、中国は医療制度改革に力を入れており、14億人の国民に公正な価格の医療を提供し、ほぼ全ての重大疾病をカバーすることを目指している。中国の医療費の約半分は医療保険から支払われるが、より有効な国民の医療費負担軽減に取り組む考えだ。中国政府は「人々は医療サービスを受ける資格がある」という問題を、健全な社会作りの最重要課題の1つとし、人々の需要の重要性を強調している。米マッキンゼーは、2020年の中国の医療保険支出について、2011年の3570億米ドルから1兆米ドル以上に跳ね上がると予想する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年6月20日