米MSCI社は北京時間21日午前4時30分に公式サイトを通じ、中国「A株」を同社の「新興国株指数」に組み入れることを発表した。
公告によると、新興国株指数にA株の大型株222銘柄を組み入れる。A株の浮動株の5%のみのため、新興国株指数に占めるウエートは約0.73%。
交銀国際控股有限公司董事総経理、研究部責任者の洪灝氏は「4度目の正直となった。これは中国株式市場の対外開放の道における新たな一里塚だ」と述べた。
洪氏は澎湃新聞の記者に対して「長期的に見れば必ずメリットになる。A株の新興国株指数に占めるウエートが高まるにつれ、資金流入の他に、組織化された投資のトレンドがA株に変化をもたらす。A株の規範化・市場化・国際化の改革を加速する可能性がある」と話した。
A株市場の改革は、MSCIから評価された。
MSCIは2016年9月29日に発表した公告で、中国A株市場にはすでに積極的な進展が見られるとした。特に「深港通」(深センと香港の株式市場相互乗り入れ制度)の開始により、域外投資家はより広範に6兆5000億ドル規模の中国市場に進出できるようになり、また国際投資家が直面する資金送還問題の解決が促された。
A株が新興国株指数に組み入れられるかについて、中国監督管理層は慎重な姿勢を示していた。