国際通貨基金(IMF)はこのほど、公式サイトで中国経済の見通しは期待できるとする声明を発表した。掲載内容によると、IMFのデビッド・リプトン筆頭副専務理事は、IMF職員は2017年の中国のGDP成長率を6.7%、18~20年の年間平均成長率を6.4%と予想したと発表。
取材に応じた数人の専門家は、ムーディーズが中国の格付けを下方修正したのに対し、IMFの中国経済を楽観視する判断は実情に合っており、中国経済は緩やかな回復基調を維持するとの見解を示した。
これを受け、中国銀行国際金融研究所の高玉偉研究員は、「今年初めから、世界の先進国と新興市場の景気回復により、中国のサプライサイド改革は効果を表し、中国経済は穏やかに回復し、構造調整も加速化し、新動力の成長の勢いも強まっている」と述べた。この勢いでいけば、通年の成長率の達成は問題なく、前年を上回る成長率になるという。また、「各国際機関により中国経済に対する見方が大きく異なるのは、中国経済の複雑性と不確定性が高まっていることを意味する。今後の動向を判断するのも難しくなるが、中国経済の緩やかな回復基調は変わらない」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年6月21日