6月21日にA株がMSCI指数採用という関門を突破したことで、海外世論と金融機関はこれについて前向きに反応し、長期的にポジティブな影響を及ぼすとの見方を示した。
ロイターは『中国A株がMSCIの関門突破で海外流動性を呼び込みへ 人民元資産に注目集まる』というタイトルの記事で、流入する外資が約150億米ドルに上ると試算し、短期的にA株指数への影響は限られると分析。一方で長期的には、A株と国際市場の結びつきがさらに密接となり、グローバル投資家がA株市場と人民元資産に注目し始めることで、中国株式市場の投資家構造が次第に改善し、規則もグローバルスタンダードと連動すると予想した。
ウォール・ストリート・ジャーナルも、最初は中国市場を大きく変えるほどの資金流入はないかもしれないが、中国上場企業による自社の運営方式改革を促すことになるとの見方を示した。
ニューヨーク・タイムズ中国語版は、中国株式市場が重要なグローバルスタンダードに加入し、この決定が中国市場への外資流入の正門を開いたと伝えた。数年にわたって資金管理者の誰もが、この日が到来し、中国投資がここからさらに重要になると予想していた。今回の中国A株のMSCI採用は、規模が限られても、関連する株価指数の魅力が大きくなったと資金マネージャーが考えることになる。