現地時間6月20日、中国とロシアが共同出資して建設する華電テニンスカヤ熱併給発電所の操業式がヤロスラヴリ市で行われた。同発電所は設備容量が483MWで、総投資額が5.7億ドル。設計年間発電量は30.2億kW時、年間供給熱容量は81.4万kVA。中国によるものではロシア最大となる、電力エネルギー分野の投資プロジェクトである。ロシアエネルギー部のモロゾフ部長は、「同発電所の操業は露中両国の協力の発展速度を象徴するものであり、より多くのプロジェクトによって人々の生活を向上させていきたい」と述べる。
記者が見学したところ、華電テニンスカヤ発電所内は清潔で秩序があり、高い煙突からもくもくと白煙が出ているが、においは全くなかった。主機械室では、発電機が力強く動いており、駆動器とボイラーが同時に電力と熱エネルギーを生み出し、多くの家庭に供給していた。この発電所は燃料として天然ガスを完全利用しており、従来の火力発電所のように黒煙が出ることはない。発電所内も清潔だ。また、採用された最先端の発電設備は天然ガスの消耗を25%減少させ、大気汚染排出も3割減となっている。
ヤロスラヴリ州のミロノフ副州長は取材に対し、「このプロジェクトはわが州に発電量最大の発電所であり、大きく不足していた地域の電力の穴を埋めるものだ。また、この地域に140人以上の専門技術者の雇用を生み出している」と述べる。同氏は、この発電所が順調に操業することは露中両国の電力分野での協力に新たな機会を提供するものであり、模範ケースとしての意義を持つとも語る。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年6月26日