日本の債務膨張リスクは深刻 日銀B/S五百兆円突破

日本の債務膨張リスクは深刻 日銀B/S五百兆円突破。

タグ: 日本債務

発信時間: 2017-06-26 17:40:04 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

第2に、日銀の財務の健全性を確保することが難しくなる。今の日本は低金利やマイナス金利の環境にあり、日銀が高価格で国債を購入するので、しばらくは金利支払いの問題をあまり考えずに済む。だが緩和政策をやめて金利が上昇すれば、日銀が支払わなければならない金利は以前よりもずっと高額になる。日本の専門家の予測では、「2%のインフレ目標達成のため、日銀は少なくとも10年間、もしかしたらそれ以上、赤字をもち続けなければならず、この状況が日本の銀行産業が債務危機に陥るリスクを増大させることにもなる」という。

第3に、財政再建がより困難になる。日本政府は2020年をめどに基礎的財政収支(プライマリーバランス)を黒字にする目標を掲げるが、経済が持続的に低迷する中、政府は消費税率の引き下げを再三見送り、財政収支は新たに徴収できる税目がなく、くみ上げることのできる財源もない。また長期国債を安定的に消化し、国債の利息を抑制するのも、政府が直面する大きな難問だ。日本の財務省のまとめた統計では、20年度から25年度にかけて、国債の利息は15兆円から20兆円に達し、「支出を抑える」のがほとんど解決不可能な難問になる。「財源をくみ上げ支出を抑える」のが難しい状態が続けば、インフレ目標2%の達成はおそらく机上の空論になる。

現在、日本で新たに発行される国債のほとんどは日銀が流通市場で購入している。この実質的な意味での「財政赤字の貨幣化(マネタリゼーション)」現象は、日銀バランスシートを膨張させた真の原因だ。日銀がバランスシートの「量」の管理を重視しないなら、巨額の債務が日本の財政再建の道のりに巨大な「障害物」として横たわることになる。(編集KS)

「人民網日本語版」2017年6月26日

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