中国科学技術部の万鋼部長は25日、水素を燃料とする燃料電池自動車を成長戦略の柱に重点的に据える方針を示した。
吉林省長春市で開かれた第19回中国科学技術協会年次総会で明らかにしたもの。万部長は同年次総会の分科会のうち、「未来へ――水素燃料電池車とスマートカーの技術」をテーマとする国際シンポジウムで講演し、次のように述べた。
「水素は豊富に存在し、大規模かつ安定的な貯蔵や継続的な供給、長距離輸送、迅速な補充が可能といった利点がある。こうした点からみて、次世代の自動車用エネルギーの中でも水素と電気は共存し、補完しあいながら、新エネルギー自動車産業の発展を支えていくものと考えられる」。
「水素燃料電池は今や寿命、信頼性、性能のいずれも面でもほぼ自動車用としての基準を満たしており、海外の主要国・地域では水素燃料電池車を成長戦略の柱に据え、継続的に支援している」。