モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)社は現地時間20日、これまで3年連続で見送っていたが、上海・深セン証券取引所の中国企業株式を影響力のある新興国株指数に組み入れることを決定した。参考消息網が22日、フォーブス誌(電子版)の20日の記事を引用し伝えた。
エマージング・マーケット・ファンドを持つ投資家は現在まで、通常は株式により香港・米国・欧州上場企業を通じ対中投資を実現するしかなかった。MSCIは中国A株大型222銘柄を新興国株指数に組み入れると発表し、同指数の約0.73%のウエートを占めることになった。A株は人民元建てで、中国国内で取引される株式だ。香港と中国本土間の「滬港通」「深港通」により、外国の投資家はこれらの株式のすべての取引を容易に実行できるようになる。
MSCIはこの決定により、規模にして約7兆ドルの中国株式市場を、米国の投資家にとってより大きな影響要素及びチャンスとした。新興国株指数を追跡する総額1兆6000億ドルと見積もられる米ファンドには、ETFのiシェアーズを運用するブラックロック・グループが含まれる。より高い収益を得るためリスクを冒そうとする投資家にとって、これらのファンドの多くが個人退職口座の投資先となる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年6月26日