中国人ビジネスマンの呉魯斉氏(音訳)はスペイン南部の穴蔵の中で「味が独特過ぎる」と話した。彼の近くにはハムが数千本も吊るされていた。彼の同僚3人はハムを試食する時に、出来る限り薄く切ることを学んだ。彼らはこの試食の経験を、上海の美食活動に持ち帰る。25日付マレーシア英字紙『サン・デイリー』が伝えた。
世界最大の豚肉消費市場である中国は、世界的に有名なスペインのハムの味を真剣に理解しようとし始めている。呉氏は「消費者は当初ステータスのため、高級品のみを求めていた。しかし今や知識をつけようとする人が増えており、その商品の何が良いのか、値が張る理由は何かを真剣に、細かく理解しようとするようになった」と述べた。
イタリアのパルマハムは、より早い時期に中国に進出していた。しかしスペインはすぐに追いつき、その燻製ハムの販売量は中国市場でトップの地位を占めている。昨年の中国大陸部市場での売上は、180万ユーロにのぼる。イタリア製のハムは140万ユーロ。イベリコ豚肉協会の報道官は「中国はスペインの豚肉製品にとって、フランスに次ぐ2番目の海外市場となった」と述べた。
中国市場で流通しているスペイン産ハムの価格は、本国を10-20%上回る。品質の高いハムの方が、利益が大きい。業界関係者によると、中国の高級ハム市場の規模は、毎年2-3万頭の間となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年6月26日