「復興号」が26日、京滬高速鉄道の両端の北京南駅と上海虹橋駅から双方向で初運行した(列車番号はG123、G124)。
完全に独自の知的財産権を持ち、世界先進水準に達する中国標準動車組(新型高速列車)である復興号は、京滬高速鉄道での時速が400キロ以上に達する。開発中に採用された254の標準のうち、「中国標準」が84%を占めた。
2016年現在の中国の高速鉄道営業総距離は2万2000キロで、世界一となっている。
中国の高速鉄道は後発者だが、先駆者を追い抜くモデルになっている。中国の科学技術を搭載した高速鉄道の特長は速度と価格だけではなく、品質と技術が重要になっている。
復興号は中国が独自に研究開発した高速動車組設計・製造プラットフォームに基づく、完全に独自の知的財産権を持つ新型高速列車だ。5年間の研究開発を経て、特に動車組けん引・制動・ネットワーク制御システムの全面的な自主化を初めて実現した。これは中国が高速鉄道のコア技術を全面的に把握しており、高速動車組技術の全面的な自主化を実現したことを意味している。
さらに復興号はスマート化感知システムと高性能の安全観測システムを搭載しており、安全性が非常に高い。また標準動車組のため標準が統一されており、将来的に各種高速鉄道上で使用できる。
BBCは「中国の新産業革命」という記事の中で、高速鉄道を中国が展開中の新産業革命のシンボルとした。記事によると、中国特有の文化と中国人の勤労と革新により、中国の高速鉄道技術が速やかに応用され、世界をリードすることになった。
復興号の開発において84%の割合を占めた「中国標準」は、中国高速鉄道の競争力と発言権を構築した。「中国標準」とは単なる中国製ではなく、「中国製」から「中国創造」への飛躍を実現したことを示している。
高速鉄道のコア技術を全面的・系統的に把握すると同時に、中国は「世界と共有」という開放的な共有の理念を持っている。「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)の建設推進に伴い、中国の高速鉄道は早くも「海外進出」の歩みを開始している。トルコで請け負うアンカラ〜イスタンブール高速鉄道、インドネシアで建設する海外初の中国標準鉄道であるジャカルタ〜バンドン高速鉄道、それから広いアフリカ大陸に建設したモンバサ〜ナイロビ鉄道など、他国に中国の科学技術進歩の成果を共有してもらうことも、中国製造業が担う中国の責任だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年6月27日