中国A株がMSCI新興市場指数に採用されたことは、グローバル投資家が中国資本市場に注目する新たなブームを引き起こした。多くの機関投資家は相次いで、最近の中国資本市場の開放と改革を認め、これがグローバル投資家に巨大な恩恵をもたらしたとの見方を示している。
長期にわたり中国市場に注目してきたアシュモア・グループのチーフ・エコノミスト、ジャン・デーン氏は、A株がMSCI新興市場指数に採用された背景に投資家は注目すべきと指摘。4年間の採用プロセスは、中国政府が資本勘定の開放と国際化を推進する政策的な約束がかつてないものだったことを表しているとの見方を示した。中国政府の態度は、将来的に中国資産が国際的に主要な基準指数における比率と地位をさらに上昇させると予想。A株がMSCIグローバルスタンダード指数に採用されれば、将来的に非常に大きな中国債券市場が主要な固定利付債指数に採用される可能性が高いとしている。
ストラットン・ストリート・キャピタルのCIOを務めるアンディ・シーマン氏は、中国政府が資本市場の開放と国際化を強力に進める政策的努力のもと、今後はA株のMSCI新興市場指数の採用比率が次第に上がり、同時に中国のオンショア政府債券と政策銀行債が国際基準指数にさらに認知されると予想した。