UBSアセット・マネジメント部門は先ごろ発表したレポートで、中国国内資本市場の持続的な開放に伴い、オンショア銀行間市場での投資家の参入基準が上昇していると分析した。この市場改革は、ブルームバーグとシティという固定利付債指数の国際2大提供事業者にも認められたと指摘。現在の政策の方向性から、中国政府債券がグローバル・コア固定利付債指数のブルームバーグ・バークレイズ・グローバル全体指数と、シティ世界政府債券指数に採用されるのは時間の問題との見方を示している。
海外投資家は、中国資本市場の開放と改革が、巨大な市場の将来性と、貴重な資産配置の多様化のチャンスを意味すると考えている。
UBSは研究レポートで、グローバル金融危機の後、先進経済体による非伝統的な緩和政策が従来型資産の価格を急速に上昇させ、収益率を持続的に低下させたと分析した。最新データによると、世界のマイナス利回りソブリン債は8兆6000億米ドルに上る。これに比べて中国政府債券は、名目上も、実質利回りにも魅力がある。向こう5年以内に中国債券市場の規模は2倍となり、世界第2の債券市場となる見通しで、海外投資家にとって巨大な市場チャンスになると言える。