2016年の宅配業界、ビッグデータで分析

2016年の宅配業界、ビッグデータで分析。

タグ: 宅配業界 ビッグデータ

発信時間: 2017-06-27 14:20:15 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

国家郵政局が先ほど発表した「2016年度宅配市場監督管理報告書」によると、中国人の2016年の宅配便平均利用数は23個弱で、平均送料は42.7%増の287.4元。宅配便の平均単価は12.7元で、前年比で0.7元減。また重点都市間の宅配サービスの全市時間制限平均値は、前年より30分短縮された。伝統的なEC事業を踏まえた上で、宅配業者は時間指定、冷凍宅配便、速達などの多層的・多元的事業を展開し、全面的に情報消費をサポートしている。業界専門家は、短期的に見ると送料はさらに低下を続け、配送がよりスムーズになると予想した。

中国の宅配業者は科学技術革新への投資を拡大し、仕分けなどの流れの効率を高めている。例えばサービスのスマート化の推進について、順豊エクスプレスはIoT(モノのインターネット)技術、スマート化・自動化設備を使い、スマート媒介、スマートインタラクション、スマート管理を通じスマート物流を構築し、運営・管理の詳細化と全面的な見える化を実現している。

各社はまた生産自動化モデルを推進している。百世風暴自動仕分けシステム、中通全自動仕分けシステム、申通スマート仕分けロボットなどスマート仕分け設備が相次いで稼働し、仕分けの機能が4倍以上に強化された。ロボットとドローン配送などの新技術の試験的な使用も始まった。他にも中国郵政は次世代宅配業務情報プラットフォーム、集中型コールセンター、指揮・調整センターを構築した。ビッグデータとクラウドコンピューティングにより企業の資源計画、顧客関係管理を推進し、科学技術革新により事業発展を促している。

菜鳥網絡の羅浜CEO事務局総裁補佐は「中国の未来の配送システムは、車両のスマート化の強調を強め、人の機能を弱めていくことになる。当社は配送について、一連のビッグデータ技術を通じ、新エネ物流車両管理システム、スマート連携・調整中枢システムなどのソリューションプランを打ち出した」と話した。

中国宅配物流コンサルティングネットワークの徐勇首席顧問は「全体的に見ると、中国の宅配業界は依然として急成長しているが、多くの地場企業は競争力が低く、運営効率が低い。技術設備のアップグレード、技術設備の取り組みにより、業界全体の持続可能な発展を支える必要がある。この過程において、政府は政策でリードし、税制で支援する力を発揮し、特別プロジェクト資金により宅配のスマート化を助成するべきだ。宅配業者は価格競争によりシェアを拡大するのではなく、スマート化へのモデルチェンジとアップグレードを加速し競争力を高めるべきだ」と指摘した。

注意すべきは、宅配業者が2016年に包装のグリーン化、減量化、リサイクルなどの有益な模索をしたことだ。エコロジーな包装の使用率が高まり、包装用品の使用量が減少した。郵政のEMSはリサイクル可能なグリーンな包装を使用し、再利用可能でエコロジーな包装容器を使いグリーンな取り扱いを行った。順豊エクスプレスは編組の代わりに再利用可能なズック製袋を使用し、リサイクル保温ケースに分解可能な発泡ポリプロピレンを使うなどの手段により、包装の資源利用率を高めた。申通エクスプレスは自主開発した頑丈なエコ袋を、全ネットワークで広範に使用している。また電子貨物運送状の普及が業界内で加速しており、その利用率は7割に達してる。一部企業は目に見えない運送状の使用を模索している。また新エネ車が業界内で徐々に普及しており、全業界の新エネ車使用量は4500台以上と、2014年の9倍以上になっている。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年6月27日

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