米国の週刊「タイム(TIME)」のウエブサイト、6月26日に掲載の、『トランプ大統領は中国のもたらした最近の石炭業復興に感謝すべき』と題する報道で次のように述べている、「トランプ大統領は、『我々の清潔で、麗しい石炭に対する戦争はすでに終わった。鉱山労働者たちを元の職場に戻らせよ。先週、ペンシルバニア州で新しい炭鉱が開かれた、この数十年来で初めてだ、数十年でだ』と述べた」
トランプ氏が石炭採掘業の発展はトランプ政府がこの業界の規制緩和をめぐる大量の努力の成果であると強調しているが、実を言えば、規制緩和はこの業界の復興に対してほとんど作用しなかった。少なくとも現在までそのとおりであった。
アナリストは次のように述べている、「この変化をもたらしたものは、北京であり、ワシントンではない。去年、中国は自国の石炭業作業時間に制限を設け、これは鉄鋼に使うコークス炭の産出量の減少につながった。世界中で、この措置がコークス炭の価格を2倍に押し上げた。その後、赤字続きであった米国の炭鉱が輸出で利益を獲得できるようになった。以降、価格自体はやや下落したものの、この数年来の高値が続いている」