韓国車の中国販売が激減、原因はTHAAD以外にも

韓国車の中国販売が激減、原因はTHAAD以外にも。 韓国の自動車メーカー取締役らは今週火曜日、世界最大の自動車市場における自社の販売激減の原因を、韓中関係の緊張化とした。外交はこの現象をある程度説明できるが、より大きな原因は韓国自動車メーカー自身の経営戦略にある…

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発信時間: 2017-07-09 10:49:02 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

韓国の自動車メーカー取締役らは今週火曜日、世界最大の自動車市場における自社の販売激減の原因を、韓中関係の緊張化とした。外交はこの現象をある程度説明できるが、より大きな原因は韓国自動車メーカー自身の経営戦略にある。米ブルームバーグが伝えた。

今年上半期、起亜と現代自動車の中国販売台数は、前年同期比で47%と激減した。しかし同2社は(中国によるTHAAD)ボイコット前から、中国で市場シェアを失い始めていた。ブルームバーグと中国自動車工業情報網のデータによると、韓国車の中国SUV市場シェアは今年3月の時点で6%となっており、2009年の18%を大きく下回っている。その代わりにシェアを伸ばしたのは、吉利などの中国地場メーカーだ。その中国自動車市場でのSUVブームへの反応は、多くの海外競合他社よりも早く、現地の消費者の需要にマッチした製品を発売した。業界内の専門家によると、中国ブランド車は海外ブランド車よりも安価であり、かつこの10年間で品質と性能が向上した。データによると、中国ブランドのSUVの国内市場シェアは、2009年の23%から52%に上昇している。

本来ならば、韓国企業はホンダやトヨタなどの日本メーカーの最近の苦境から、教訓を汲み取れるはずだ。2012年に中日関係の緊張を強め、日本車の販売を「窒息」させた東中国海の島嶼問題後、同2社は中国市場でシェアを失っていき、真の全面的な回復を実現できなかった。取締役らは政治圧力が弱まればすぐに回復する短期的な苦境と判断し、市場の需要への研究と把握を軽視した。彼らは中国人消費者の多くにブランド志向がないことに気づかなかった。激しい政治言論が収まると、中国人消費者の好みに変化が生じた。日本企業は最新の人気製品を販売できなくなった。

起亜と現代自動車も同じ筋書きをたどっている。中国市場で成長著しいSUV、電気自動車(EV)、高級車で、他社に遅れを取っている。韓国企業にとって焦眉の急となっているのは、中国でのSUV生産・販売の加速だ。また市場を取り戻すため、韓国車は原因究明に尽力し、値下げに踏み切らなければならない。今や中国で販売されているSUVの車種が2010年の4倍に増えており、競争が激化しているからだ。これに伴い利益を強く圧迫する価格競争が生じる。韓国メーカーは「参戦」しなければ、中国人消費者から人気を取り戻すことができない。中国においても、合理的な価格と高い品質を持つ製品は往々にして、短期的な政治の苦境において勝ち抜くことができる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年7月9日

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