「技術革新の落とし穴」に直面する日本企業

「技術革新の落とし穴」に直面する日本企業。

タグ: 日本企業

発信時間: 2017-07-13 17:22:38 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

たとえば家電産業ではこうだ。東芝やパナソニックの製品は確かに優れているが、価格が非常に高い。世界各地で販売されるが、現地の消費の特徴に合致しているとは限らない。今のインドなどではしょっちゅう停電が起こり、中国人も停電をたびたび経験しているが、日本の家電メーカーはよく停電が起こる国向けに蓄電能力を備えた冷蔵庫を作るということはしない。世界の主な国には蓄電タイプ冷蔵庫のニーズがないからだ。日本企業が高品質と言う場合は容量の大きさや音質の良さをアピールすることが多く、これは改良型の革新であり、消費者が本当に求める機能はなかなか理解されない。

また日本の家電メーカーをはじめとする企業は中国での現地生産を基本的に達成したが、中国で高い市場シェアを保ててはいない。これは日本企業が2つの大問題に直面しているためで、1つはコスト面で中国現地企業と競争にならないことだ。中国のあまたの郷鎮企業(農村企業)が製造する家電製品は、品質の点でハイレベルとはいえず、ブランドもないが、とにかく安い。この安さは日本の家電メーカーが二線都市、三線都市に進出できず、農村で郷鎮企業と競争できない原因の一つといえる。もう1つは、確かに中国では中産階級が拡大を続け、日本企業も中産階級の消費者を増やし続けているようにみえるが、中国の中産階級拡大プロセスでは、中国現地企業の技術的進歩も大きく、生産された製品は経済的に優れているだけでなく、品質も信頼できるものになっているということだ。このように中国現地企業が低コストからスタートして、品質の絶えざる向上で成功を収める過程を後目に、日本企業は中国で現地企業と競争する力を失っていった。

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