ロシアのテレビニュース番組ウェブサイトは7月11日の記事で、中国が2008年以降ずっと20カ国・地域(G20)の枠組み内で一挙手一投足が全体に影響を及ぼす役割を担なっており、これは国際舞台における中国の地位が次第に上がっていることを示していると伝えた。中国は問題を解決する際、衆知を集めて有益な意見を広く吸収することや、国家主権を尊重し他国の内政に干渉しない原則を重視しているとの見解を示した。
日に日に発展する世界の大国として中国は、明確な行動戦略を打ち立てていないが、外部とのやり取りのなかで堅く守っている主な原則は、多国間協力だ。
記事によると、対照的なのは米トランプ政権で、トランプ政権は、米国が担う国際的な役割を持続的に「弱めている」。トランプ大統領はグローバル化を批判し、後者が米国が直面する多くの問題の主な根源と捉え、地域協力ではなく大国同士の2国間協力が「米国を再び偉大に」すると考えている。EUを時代遅れの経済モデルとみなし、米国を『環太平洋パートナーシップ(TPP)協定』からも離脱させた。これらはいずれも、トランプ大統領の目標リストでは、国際問題が最優先に位置づけられていないことを示す。