「経済参考報」の取材によると、「粤港澳大湾区都市群発展計画」の初期計画が完成し、正式に国家発展改革委員会に提出された。これにより、世界で3番目に大きいベイエリアが建設されることになる。業界筋によると、「粤港澳大湾区(広東省・香港・マカオを含む大ベイエリア)」の建設は、国家地域戦略を完備させるにあたり、「一帯一路」、「北京・天津・河北省の共同発展」、「長江デルタ経済圏」を踏まえ、中国南部都市群の版図を補うものである。
中国国際経済交流センターの常務副理事長である張暁強氏によると、「大湾区」は広東省の広州、深圳、珠海、仏山、恵州、東莞、中山、江門、肇慶の9都市と、香港とマカオの2つの特別行政区を範囲とする。インフラ建設、発展プラットフォーム、経済貿易協力などを拡大させ、珠江デルタおよび他地域に広げていくものである。
「大湾区」建設のタイムスケジュールについて張暁強氏は、「発展目標として、2020年までに国際的に一流のベイエリアを基本的に完成させ、世界レベルの都市群の枠組みを基本的に確立させる。2030年までに世界のベイエリアの中で首位となり、世界の先端的製造業の中心、世界の重要なイノベーションセンター、金融、海運、貿易の世界的な中心としていく。グローバルな協力や国際競争力を大幅に向上させ、世界的都市の上位に位置づけられるようにする」としている。