無人コンビニ「淘咖啡」の入り口に並ぶ人たち
Amazon Go、BingoBox、淘咖啡など、無人コンビニに関する情報が近ごろSNSで話題になっている。消費者は新しい買い物スタイルとこれまでにない体験に注目している。技術者にとって、表面上はコスト削減だが、最終目的は顧客の習慣を把握し、データを運営に生かすことである。
QRコードを読み取って入口を通り、店内で商品を選び、「支付門」を通って出る。店を出る数秒間に財布も携帯電話も取り出さずに、自動で選んだ商品を清算できる。この不思議なブラックテクノロジーは「2017淘宝造物節(Taobao Maker Festival)」に登場した無人コンビニ「淘咖啡」である。これには螞蟻金融服務のユビキタスネットワーク決済技術が使用されている。
「持ち逃げ」は可能か
淘咖啡のオープン前、螞蟻金融服務技術実験室のエンジニアは「商品をカバンやポケットに入れる」、「大勢が人気商品がある棚に集まる」、「サングラスをかけて入店する」などの各混乱を想定した内部テストを実施。技術実験室の上級技術専門家の曽暁東氏は、「内部テストを実施したところ、帽子やサングラスをつけて入店しても識別でき、商品をカバンやポケットに入れても識別できる。現段階で身分の識別ミスの比率は0.02%、商品の識別ミスは0.1%」と話した。
「新リテール」を模索
曽暁東氏は、無人コンビニのあり方について、「入店客を1人ずつ識別し、商品を1つずつデジタル化し、注文を1回ずつデジタル化し、デジタル決済する。無人コンビニは利用者にかっこいいと思わせるためだけでなく、実店舗のリテール業務の新境地開拓を促すことが目的だ」と語った。