これまでの3回の産業革命とは縁のなかった中国だが、今回の第4次産業革命の流れには乗らないはずがない。戦略新興産業を強力推進させるという国家戦略から見ても、中国の新興産業リーダー企業の隆盛から見ても中国が第4次産業革命の潮流に身をおくことは夢ではない。英メディアが伝えた。
7月6日付けのロイターは、中国は夢を実現する過程において、イノベーションメカニズム支援奨励する政策制度をいかに確立するかといった問題や、イノベーション監督システムや耐障害性メカニズムといった社会環境に対する各方面の課題に直面。これを乗り越えられるかどうかが中国経済のモデルチャンジの成否のカギを握っている、と報じた。
「『十三五』における重要事項は、経済の中高速成長を保証することと、産業発展のミドル・ハイエンドレベルを実現することである。そして経済の中高速成長を支えるのが戦略性新興産業である。別の言葉で言えば、同産業が速やかに立ち上がることができなければ、経済の中高速成長は保てない」。中国戦略性新興産業発展専門家コンサル委員会の杜平事務局長は北京で開かれた中国戦略性新興産業発展フォーラムでこう述べた。
中国国家発展改革委員会の費志栄副事務局長によると、2016年の戦略性新興産業の工業付加価値額は前年同期に比べて10.5%増加し、一定規模以上工業を4.5ポイント上回った。またサービス部門の売り上げは15.1%増とサービス業全体の平均を上回った。